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産後の夜、宅配弁当の添加物が不安…授乳中の私がたどり着いた「安心」と「時短」のバランス術

出産を終え、喜びと同時に押し寄せる怒涛のような日々。特に夜は、授乳と寝かしつけの合間に、自分の食事を用意する気力すら湧きませんでした。そんな時、救世主のように思えたのが「宅配弁当」です。温めるだけで栄養満点の食事が摂れる。これなら、私も赤ちゃんも安心できるはずだと、期待に胸を膨らませていました。

初めて頼んだ宅配弁当が届いた夜。温かい香りが食卓に広がり、久しぶりに心からホッと一息つけた瞬間でした。しかし、ふとパッケージの裏を見た時、私の心臓はキュッと締め付けられました。「pH調整剤」「乳化剤」…見慣れないカタカナの羅列。ワタミの宅食ダイレクトを検討していたのですが、まさかこんなにも多くの添加物が使われているとは、夢にも思っていませんでした。

「これ、本当に赤ちゃんに影響しないの…?」

母乳育児を予定していた私にとって、口にするものは全て赤ちゃんの体へと繋がります。一つ一つの添加物の意味を調べれば調べるほど、不安は募るばかりでした。「もうダメかもしれない…この疲れ果てた体で、本当に赤ちゃんに安全なものを選べるのだろうか?」夜中に一人、スマホの光を頼りに検索を続け、涙がこぼれそうになることもありました。便利なはずの宅配弁当が、いつの間にか私を新たな「罪悪感」と「疲労」の淵へと突き落としていたのです。

一般的な解決策として「手作り」が推奨されることは知っています。でも、今の私にはそれがどれほど難しいことか。買い物に行く時間も、献立を考える余裕も、ましてやキッチンに立つ体力も残されていませんでした。夫は協力的ですが、彼も仕事で疲れている。このままでは、食事の準備がストレスになり、赤ちゃんと向き合う大切な時間が奪われてしまうと感じました。

そんな中で「シェフの無添つくりおき」のような「無添加」を謳うサービスがあることを知りました。これで安心できるかもしれない、と一筋の光が見えた気がしました。しかし、今度は「本当に無添加なの?」「価格は?」「メニューは豊富?」といった新たな疑問が頭を駆け巡ります。完璧を求めれば求めるほど、選択肢の多さに押しつぶされそうになりました。

ある日、私は赤ちゃんを抱きながら、鏡に映る自分の顔を見てハッとしました。目の下のクマ、疲弊しきった表情。このままでは、私自身が倒れてしまう。そして、母親が心身ともに健康であることが、何よりも赤ちゃんにとって大切なことだと、ようやく気づいたのです。

私は、完璧な「無添加」を追い求めることを一度やめ、現実的な視点を持つことにしました。まず、添加物に対する正しい知識を得ること。全ての添加物が悪者ではないこと、そして「無添加」という言葉自体が持つマーケティング的な側面も理解しました。次に、自分の優先順位を明確にしました。それは、「赤ちゃんの健康」と「私の心のゆとり」の両立です。

いくつかの宅配弁当サービスを比較検討する中で、私は「食品表示をしっかり開示しているか」「無理なく続けられる価格帯か」「調理の手間が最小限か」という3つの基準で選ぶことにしました。全ての添加物を避けることは難しいけれど、少なくとも気になるものは避け、全体的な栄養バランスと、何より「私が安心して食べられる」と感じるものを優先したのです。

結果として、私は自分と赤ちゃんにとって最適なバランスを見つけることができました。時には、少し添加物が含まれていても、その便利さで得られる心のゆとりを選ぶ日もあります。また、無添加を重視したサービスと組み合わせることで、食生活にバリエーションを持たせることもできました。もう、食事のたびに罪悪感に苛まれることはありません。この選択が、私と赤ちゃんの笑顔を増やす一番の方法だと信じています。

産後のママにとって、食事は単なる栄養補給以上の意味を持ちます。それは、自分を労り、赤ちゃんに愛情を注ぐためのエネルギー源です。完璧を目指すのではなく、今の自分にできるベストな選択を見つけること。そして、何よりも自分自身を許し、労ってあげること。それが、私からのメッセージです。宅配弁当は、決して手を抜くことではありません。賢く活用して、このかけがえのない時間を大切にしてください。